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せどり(転売)初心者が成功するために必要な準備と現実

「せどり・転売に興味があるけど何をしたらいいんだろう・・・?」

「実際のところどんな世界なのか気になる。」

 

せどりデビュー目前の皆さんは、少なからずこのような疑問をお持ちではないでしょうか?

 

今回は実際の体験談をもとに、せどりデビューに向けて準備することと、せどりを実際に行なって分かったことなどをご紹介します。

 

と、その前に僕のせどらーとしての最低な経歴を。

 

〜今回の執筆の背景〜
2020年1月末頃、新型コロナウイルスの騒動によってマスク需要が爆発的に増加する直前に僕はマスクをアマゾンで大量購入していました。同時に以前からせどりに興味があったので、Amazonに出品したのが始まりです。その後、マスク転売はニュースになるほど相場が上がり、気づけば僕はクソ転売ヤーへと成り下がっていました。その後マスク転売は撤退し、代わりに売れそうだと思ったおもちゃや本やゲームを仕入れて出品しました。新規投資額はざっと13万円ほど。しかし、どれも全く売れず現在は自宅の倉庫で眠っています。バチが当たったと思っています。

 

 本記事のテーマは次の3つです。

 

 

昨今は副業を推進する記事が沢山ありますよね。でもどれも胡散臭い成功事例やノウハウばかり・・・。

そんなありふれた記事に見飽きた人は是非この記事をご覧ください。せどりデビューのための準備手順が分かるだけでなく、その辺にいるサラリーマンが地味に失敗したリアルな事例が学べますので、少なくとも読者様のデビュー時にはその失敗を避けることができます。 

(1)せどりデビューにあたって必要な準備と手順

「転売 イラスト フリー」の画像検索結果今回はヤフオクやメルカリではなくAmazonせどりデビューするための準備のご紹介です。なぜAmazonせどりなのかというとAmazonの方が商品の相場が高く利益率が良さそうだったからです。それと、出品方法が簡単で尚かつ購入者と住所や価格交渉等のメッセージのやり取りが原則不要という点もポイントです。

 

せどりや転売というのは安く仕入れたものを高く売り、その差額を利益とする超シンプルなビジネスモデルです。安く仕入れられるコネもなくサイトへ出品登録の時間もかけたく無い初心者はとりあえずAmazonせどりから始めるのがいいと思います。

①まずはAmazon Seller Centralに登録しましょう

Amazonで出品する際はコレに登録しないと何もできません。

登録は下記のリンク先から行えます。

services.amazon.co.jp

リンク先では以下の2択の登録方法が求められます。

 

・小口出品(小規模でせどりに挑戦したい人向け)

・大口出品(業者、本気でせどりに挑戦したい人向け)

 

小口は無料で大口は有料となるのですが、詳細の違いはリンク先でキレイにまとめられているのでそちらをご覧ください。ちなみに僕は小口出品で登録しております。 

〜実際に出品登録を検討している方へ〜

登録の際は書類審査が行われるのですがAmazonのページ案内では曖昧な日本語でほぼ間違いなく混乱すると思います。その際は下記のブロガーさんの対処方法の解説が分かりやすかったのでコチラを参考にすると良いかと思います。

fukugyou-earn.com

この方は書類を統合しつつスキャンする方法を勧めておりますが、僕の場合はめんどくさかったのでスマホで写真を撮り、不要な箇所をiPhoneの写真アプリで黒塗りし統合せず複数データで審査を出したところ2日目には承認が降りました!

②せどりに必要な最低限のアプリは3つ!

〈1〉Amazon

「amazon アプリ アイコン」の画像検索結果

 1つ目はAmazonの購入用アプリです。

Amazonの商品にはそれぞれにASINコードと呼ばれる記号が割り当てられております。(※キャプチャあり)そのコードが2つ目に紹介するアプリを使用する際に必要になってくるので入れておいてください。

また、基本的に小口出品者の場合はAmazonで販売されている製品しか出品できません。そういう意味では出品したい商品がそもそもAmazonで取り扱われているか?といった確認にも使えます。

せっかく仕入れた商品が出品できなかったらすべて不良在庫になるので気を付けてください!


〈2〉Amacode (アマコード)

「アマコード アプリ」の画像検索結果 2つ目はAmacode (アマコード)です。

これめちゃくちゃおもしろいアプリです!機能が沢山あるのですが特に使える2つの機能を紹介します。

 

機能①:商品のバーコードが読み取れる

商品バーコードを読み込むと現在のAmazon価格が瞬時に分かってしまうのです!!(写真はまとめ売りや単品売りがあるので複数と出ております。)

この機能は仕入れ中に見つけた商品と現在のAmazon相場の価格差調査に使えます。

 

機能②:商品の購買頻度や値動きが分かる

上の画像は30枚入りマスクの直近3ヶ月間の値動きです。アマコードで商品検索するとモノレートというサイトに遷移されるボタンがあり、リンク先で商品の適正相場や需要供給バランスを調べる事ができます。

〜上記スクショの解説 高騰するマスク〜

転売問題で騒ぎになる前の19年12月中旬から出品者数は大幅減少(出品者減少=在庫減少)していますが価格は2,500円未満でした。ところが2020年1月下旬の中国春節入りすると一気に値上がりして一時期は定価の約6倍の11,800円で売買されていたことが分かります。

 

〈3〉Amazon Seller

「amazonseller アプリ」の画像検索結果

3つ目のアプリはAmazonSellerです。

出品登録後はアプリ1つで新規出品、価格設定、在庫管理などが行えます。

また、アプリ内には収益計算機能も搭載されています。アマコードで利益商品を見つけた場合は実際にシミュレーションしてみることで、どれほどの利益が出るのか事前確認することができます。

 

ここまで進めば準備完了です。

次の章では実践の結果とAmazonせどりのリスクを紹介します。

(2)せどり実践結果と学んだリスク

せどり実践結果

マスク転売とそれ以外の転売の結果を簡単にまとめます。

①マスク転売の結果 

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仕入れ原価:約−5万円

送料手数料:約−2万円

売り上げ :約+12万円

粗 利  :約+5万円


結果は5万円の利益が出ました。

 

仕入れの時点で既に定価の倍以上に値上がりはしていたものの、1月末時点の価格で5万円分というと相当な在庫(30箱前後)なわけなのですが、それを1個ずつ出品(それもマスク1枚あたり100円以上とか)したのにも関わらずたった4日程度で売り切れました。凄まじい特需です。

おそらく業務用バンとかで買い占めを行なった転売屋は何十万〜数百万円もの粗利を出していたことでしょう。

この件については、自分で先の需要を予測して行動した結果初めての黒字だったので、とても嬉しかったです。

 

ただし、人には言えない後ろめたさは残りました。

 

僕が転売中の1月末時点では近所のスーパーとかにまだマスクが売っていたので、追加転売もできましたが流石に辞めました。だからなんだって話なのですが今回は目先の利益に溺れたことを恥じて反省します。

人生の悩みに関して、こち亀の両さん(両津勘吉)の名言がかなり納得感あると話題に!

 

②マスク以外の転売

仕入れ原価:約−13万円

売り上げ :約+12,000円

粗 利  :約+2,000円

販売中在庫:のこり約12万円分ほど・・・

 

最悪です。

12万円分の大赤字です。

 

今もAmazonで出品中なので詳細の商品は言えないのですが、世界的人気キャラクターのおもちゃを10万円分ほどと、ブックオフとかで見つけた本や新品のゲームを出品していますが一向に売れる気配がありません。。。

転売のリスクについて

もう上記の現状で明らかですが、一番のリスクは売れない在庫を大量に抱えることです。当たり前ですけど。

 

「じゃあ最初から沢山在庫は持たなければいいじゃん」ってことなんですけど、そんな単純では無かったんです。。。

 

せどりって基本的に数百円〜数千円の利鞘を積み重ねて初めて数万円という利益が出るんですよ。特需のマスクですら30箱売って+5万ですから、毛が生えたようなプレミア価格の商品数個売っただけじゃだめなんですよね。

 

なのである程度の利益を出すにはある程度まとめ買いをする必要があります(仕入れ単価を低くする意味もある)

しかし、売れ行きが悪い場合は単品で見るとプラス2,000円だけど、仕入れトータルで見ると赤字になるというわけです。

今回の失敗事例

先程の転売のリスクなんて誰にでも想像できることです。もちろん僕もそれは想定して覚悟の上で実践しました。

 

事前準備としてこれから販売する商品が「どの頻度で売れているのか」「利益はどれほど見込めるか」「競合(出品者数)は少ないか」等の根拠調査は入念に行いました。

 

しかし、それでも今回失敗してしまいました。ここで「仕入れたけど売れない」という事例を1つ紹介したいと思います。

 

仕入れ商品名:(ドミニオン (Dominion) 日本語版 カードゲーム)

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仕入れた商品はドミニオンというカードゲームです。もともと僕自身がボードゲームが大好きで何度も遊んだ思い入れもある商品なのですが、ふと調べてみるとメチャクチャ高騰していました。

 

定価:4,500円

現在:15,800円(20年2月中旬)

 

なんと定価の3倍以上です!

 

モノレート(せどりアプリ)で過去3ヶ月間(19年11月末〜20年2月末)の売れ行き調べてみると順調でした。

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どうやら1万円以上の価格になっても2ヶ月で10個ほどは売れているみたいなんです。2020年1月では最高22,800円で購入した人が居たみたいです!【ランキングが下がる=売れた】といった具合で見るのですが3ヶ月でも20個ほどは売れています。競合も少ないです。(※詳しい見方を知りたい方はお手数ですが個別で検索して下さい)

 

そして、近くのおもちゃ屋さんに行くと新品が7,000円とかで売っているじゃないですか。

 

①高頻度で売れている

②利益も見込める

③競合も少ない

 

勝ちパターンに思えました。

 

でも実はこれでも厳しいんです・・・

 

どういうことかというと

 

小口出品者は大口出品者に大幅に劣る!

ということなんですね。

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(上記はドミニオンの販売ページでは無いです。)

例を上げます。

Amazonでは基本的には安い順から表示されていきます。ですが、上記の写真のように9,280円と送料込みで9,280円と料金が拮抗する場合があります。

このときはプライムのマークがつく大口出品者が優先されます。

大抵の消費者は安い順からかつプライムがマークが付いているものを買うと思います。あと大口出品者は配送料無料設定ができるんです。料金が一緒でもなんか無料のほうが分かりやすいから選んじゃいますよね。

こうなると小口出品者は本来だったら売れる価格だったとしても、別の出品者にその機会を奪われる機会損失が多発するんです。

 

こうなってくると小口出品者は時々売れたとしても、複数ある在庫を全て捌き切るのは至難の業です。

 

もし小口出品で売り切るとしたら、圧倒的な安売りで価格競争に持ち込むしか無いです。ただ、そうなると利益は一層減る、もしくは相当安く仕入れを行わないといけないのでいずれにしても厳しい戦いになると思います。

(3)初心者がせどりを成功させるための結論!(仮説)

いかがでしたか?

僕は当初想定していた世界より余程厳しい世界だったと実感しました。なので現在出品している商品を赤字覚悟で売りきってこの世界から撤退します。

 

が、しかし

 

乏しいながらもこれまでの経験と失敗の反省を踏まえ、もし再起するとしたら以下3つのポイントを大切にします。

〜初心者が抑えるべきポイント3つ〜

① 市場調査(需要や供給、競合数)

→適正な仕入れ在庫数を把握するため。

 

② ①に基づく販売シミュレーション

→競合出品者との価格競争に巻き込まれても利益が見込めるか。

 

③ 大口出品者として販売する

→先ほど説明したように小口出品は圧倒的に不利だから。

 

これである程度はまともにせどり・転売が行えると思います。

ここまでの準備はそう難しく無いと思います。

 

しかし本当に厳しいのはここからです。

初心者の皆さんは下記の試練を覚悟して挑みクリアしなければなりません。

〜せどり・転売の世界の現実〜

1.仕入れが物凄く大変

まずはやはり「仕入れ」です。

ここが上手くいかないと絶対に失敗します。

世の中の商流は良くできています。一般人が仕入れに出たところで利益が出せるような商品なんてほとんど残されていません。

 

仮に見つけたとしても販売競争の相手は販売メーカーから直接卸してもらっている小売業者のようなプロです。そんなプロを相手に取らなければなりません。

 

有名な転売屋さんは僕のような、にわか転売屋のことを「商品の探し方が下手」といいます。

事実それもあるでしょう。でも、その探し方を習得するにはおそらく一朝一夕では難しいです。

 

ちなみに都内在住と思われる転売ヤーが「せどり勉強ツアー」と称して一日数万円のツアーを開催しているみたいですが、僕はこれには参加しません。そんな素晴らしい手法をみんなが真似したら血の海になること間違いなしだと思っています。

 

2.月額登録料:4,900円の壁

4,900円は大口出品者の登録料です。

 

1個でも、10個でもとりあえず4,900円の利益が出せればOKですが簡単じゃないはずです。仮に利益達成しても10個転売して損益0円じゃむしろ労働コストでマイナスです。

 

商品を探すのに移動したり、調査やシミュレーションのためにスマホ画面とにらめっこしたり、梱包したり、住所書いたり・・・本当に大変です。

 

生半可な気持ちで手を出すと時間もお金も無駄にするのでやめた方がいいです!

 

以上まとめると

 

「せどり・転売の世界が厳しい現実である事を覚悟した上で、3つのポイントを丁寧にこなせば初心者でも成功できる!」

 

という結論になります。

 

せどりデビューに必要なもう1つのこと・・・

 今回はマスク騒動で転売ヤーへの風当たりが強まりましたが、近所のスーパーだって農家やJAや食品メーカーから仕入れている転売屋さんです。

 

後者の転売屋さんは批判されず、マスク転売ヤーが批判されるのは、人の恐怖や弱みなどの足元みて高額な値段を提示して多額の利益を得たからです。もし仮にマスクが30枚入り6千円や1万円ではなく2,000円程度だったら批判されなかったのでしょうか?

 

批判されるべき価格とされない価格の境界なんて曖昧です。買う人がいるから値段なんていくらでも良いんだと思います。

糞マスク転売ヤーのやっていることは、おそらく法律的には問題ありません。この資本主義社会はなんやかんやお金を稼いだものが強いです。

 

なので、転売屋初心者から成功するにはもう一つ「道徳心の放棄」

 

これも必要だと思います。

 

個人転売は全てのモノが商材対象となる性質上商品に愛着も持ちづらく、「世界を良くするためにやる!」のような素晴らしい理念を持って行いにくいビジネスなのでシンプルに利潤最大化を狙うのみです。

 

街のドラックストアが高額販売をやらないのは既存のお客さんからの信頼を失いかねないという世間体を気にする必要があるからです。しかし、ネット転売する匿名の個人には世間体は必要ありません。

 

僕自身のことを棚に上げて悪意のある言い方をしますが

「人が見ていなければ私欲のために多少の迷惑や理不尽が他人へかかっても問題ない!」

と心から思える人がせどり・転売を行えば良いです。

 

でも、少しでも道徳観や倫理観を大切にしたい人は、後に罪悪感が残ることがあるかもなのでせどり・転売には手を出さない方が良いです。(転売商品のターゲットには子供達に人気なゲーム、アイドルやアニメのDVDなど根強いファンが支持する商品が常に狙い目です。)

おわりに

今回は本当に困っている人が購入出来なくなる程にマスクが消える事態になるとは予想もせず、好奇心と私欲を優先させた事で多くの方に大変不快な思いをさせる一員となりました。この記事を読んで下さっている方の中にも買えずに困っている方がいるかと思います。申し訳ございませんでした。

 

そして、僕には転売の才能は無く大赤字になりました。

 

なので「マスク転売ヤーざまぁww」と自分を貶すと同時に、せどり・転売初心者の皆さんへは僕の思う成功方法と転売リスクなどを共有して終わります。

 

 

 

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